シナリオ 第2章 夢を拓く者
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チャプター 1
神官達の依頼を受けたあなたは、夢限ノ王都が立つ浮遊島を離れ、夢ノ国の大地へと降りることになった。
全身を包み込むまばゆい光に目を閉じる。再び目を開いた時、あなたは草原に立っていた。
見上げれば、果ての無い蒼天に、ゆっくりと雲が流れている。
天空に浮かぶ王都が、太陽の光を遮り、大きな影を投げかけていた。
その影に、威圧感を覚えたのは、冒険への不安からであろうか。
ルー「勇者様。ここが開拓地の村の近くです。あそこに見えるのがロット村です。
アレウス、テラス、トトは村の問題に対処するために別の場所にいます。
アレウスは村の警備、テラスは村人の相談、トトは村に必要な設備を整えています。」
ハムト「そんな説明は歩きながらでいいニャ。早く村に行って腹ごしらえニャー。」
ルー「そうですね。歩きながらでも良いでしょう。
勇者様には、村周辺で起こるモンスター退治や探索をしてもらいます。
ロット村周辺の魔力は非常に不安定なので、モンスターがいるのは確かです。」
ハムト「村が見えてきたのニャ。ん?村の前に誰か立っているニャ。」
アマンド「…………。」
ルー「あなたは、ここの村人ですか?見たところ獣人族の方のようですが。」
アマンド「はい。アマンドと申します。」
ハムト「どっからどう見てもペンギンニャ。ペンギン族かニャ?」
アマンド「ウミドリ族です。申し遅れましたが、私がロット村の村長ですじゃ。」
ハムト「早く言うニャ。獣人族が人間族と交流しているのは珍しいニャ。」
アマンド「ええ、私は口数が少ないものでして。
口数が少ないというのは、悪口を言う機会も少ない。つまり美徳だと思っています。
普段より口数が少なくなってしまったのは、夢ノ国に伝説として伝わる、勇者様を目の当たりにしたからですじゃ。」
ルー「あの……。」
ハムト「…………。」
アマンド「その勇者様が、はじめてご降臨なされたのが、私たちの村だなんて!!
これはクチバシが固くもなりましょうぞ。
あ、クチバシが固くなるとは、ウミドリ族に伝わる表現でして――」
ハムト「もーーーー!!いいニャ!!村長めっちゃ口数多いニャ。」
ルー「そろそろ村の状態を教えていただけると助かります。」
アマンド「はっ!!この私としたことが。
他の神官の方々のおかげで、村には安全が保たれています。
しかし、それ以外の場所はモンスターたちの影響で危険なのですじゃ。
勇者様には、まず村の周りの警備と、可能ならばモンスターを打ち払っていただきたいのです。」
ハムト「なるほど。はじめてのクエストならではの簡単なミッションニャ。」
ルー「それでは勇者様。お願いします。」
アマンド「村人を代表してお願いします。あ、私のフルネームはアマンド・レ・ドン・ファンと申します。」
ハムト「なんか、こいつ疲れるニャ。……食い物を頼むのも忘れたニャ。」
ルー「私は、この村を夢ノ国に定着させるためにオーブを作ります。
それでは勇者様。お気を付けて。」
(リアルビューの場合)
ルー「リアルビューでは、フィールドを自由に歩き回ることも出来ます。
画面の何もない場所をマウスの左クリックを押したまま、動かしてみましょう。」
ルー「敵に近いと狙われやすくなりますが、離れすぎると、勇者様の攻撃が届きません。距離には注意してくださいね。」
(シンプルビューの場合)
ルー「シンプルビューでは、フィールドを自由に歩き回ることは出来ませんが、
自分の作戦から、距離を取るを選ぶことでモンスターから離れ、攻撃を受けにくくすることが出来ます。」
ルー「しかし、モンスターから離れていると勇者様の攻撃が当たらなくなってしまいます。状況に合わせて、上手く作戦を切り替えてください。」
(分岐合流)
ルー「お疲れ様でした、勇者様。」
ルー「範囲攻撃を行うモンスターもいます。事前に距離を取っておくと、攻撃を避けやすくなるので、覚えておいてくださいね。」
ルー「長くなりましたがボスバトルのアドバイスを終了させていただきます。聞いていただいて、ありがとうございます!」
チャプター 2
警備から帰ってきたあなたとハムトを村人たちは温かく迎えてくれた。
村人たちは小さな宴を催して、あなたたちをもてなした。
入れ替わり立ち代りあなたにお礼を言う村人たちの顔は安堵に満ちていた。
村人の中には、アマンドと同じウミドリ族の姿も多かった。
ハムト「勇者とハムトの手にかかればこんなもんニャー。なんか食わせろー。」
テラス「勇者様おっかりー!!ハムトもおっかえりー(もふもふ)!!」
ハムト「こら!!もふもふするな!!食い物はもってきたのか?」
テラス「もってきたよ。」
ハムト「これっぽっちなのかニャ!!しかも勇者のほうが多いニャ。」
テラス「ハムトは、本当は食べなくても平気なんでしょ。
それなのに、貴重な村の食料をあげられないよ。」
ハムト「なんニャ。こいつケチニャ。鬼ニャ。モンスターニャ。黒キ者ニャ。」
テラス「ひっどい!!聖王様から力を与えられているんだから自分で何とかすればいいじゃない!!」
ハムト「はっはっはっは、めんどくさいニャ。
それに、ハムトは来るべき時のために力を蓄えなければならないのニャ。」
テラス「嘘でしょ。」
ハムト「ぎくっ!!そんなことないのニャ。本気だすと怖いのニャー……。」
テラス「そんなことより勇者様。村のみんなは本当に感謝しているんだよ。
夢ノ国は昔に比べて安定しているけど、いつ虚無の水面に飲み込まれるかわからないんだよ。
勇者様のおかげで、この土地は大分安定してきているんだ。
村のみんなが、ここに住みたいって気持ちが強くなれば、この土地は夢ノ国で確かな存在になっていくんです。」
アマンド「ありがとうございます。勇者様。」
ハムト「おわ、いたのかニャ!!」
アマンド「口数が少ないものですから。
勇者様、ありがとうございます。勇者様のおかげで、ロット村は見違えるほど安全になりました。
そもそも私がはじめてロット村に訪れた時は――」
ハムト「ちょっと待つニャ!!その話長くなりそうニャ!!」
テラス「村長さん、それより勇者様にお願いしたいことがあるでしょ!!」
アマンド「おお、そうでした。我々の村の観測所にオーブを設置しなければいけないのです。
観測所には、神官の方々のお力を封じ込めたオーブを村の四方に設置するのですじゃ。
このオーブはルーさんが作っていたものです。
この護りのオーブを設置することで結界を作ることが出来るのです。
本当ならば、このオーブを設置するのは何年もかかるのです。
オーブが設置できれば村はより安全なものになるのです。」
テラス「勇者様。村のみんなのために頑張ってくださいね!!」
アマンド「勇者様、よろしくお願いします。」
テラス「もちろん、村でゆっくりしてからでいいですからね。」
ハムト「次はご馳走つくってまってるニャー!!」
チャプター 3
あなたがすべての観測所にオーブを納めると不思議な光が一瞬、村を包み込んだ。
あなたが村に帰ると、村の入口でアマンドとトトが待っていた。
ハムト「戻ったニャー。食いもんニャー。食いもんニャー。」
トト「おかえりー勇者のヒトー。おかえりーハムのヒトー。」
ハムト「ハムトはハムじゃないのニャ。」
アマンド「おかえりなさい。勇者様。結界は無事に展開したようです。モンスターに襲われる心配もないでしょう。」
トト「そうなれば、ロット村はより安定した存在になるんだ。」
アマンド「異界の穴――「界蝕」でモンスターが出現する確率も減るのです。」
トト「ボク、説明キャラなんで。ボクが説明したいんだよね。」
ハムト「それは違うニャ。」
アマンド「口数が少ない私も説明したいのですが……。」
トト「ボクもキャラの立ち位置があるのさ。はじまったばかりだし。」
ハムト「それはハムトの仕事ニャ。キャラ被りにも甚だしいニャ。」
トト「ま、こうやってボクたち神官は各地の住民と力を合わせて夢ノ国を少しずつ広げていったんだ。」
ハムト「そうなのニャ。」
トト「ハムの人は最近までいなかったじゃないか。王都でも寝てばっかりだったし。」
ハムト「ハムトにはもっと大事な使命があったのニャー。」
トト「ハムのヒトはほっておこう。勇者のヒト。
黒キ者とシ凶が現れて街や村が襲われて観測所が壊されてね。思うように国を広げられなくなったんだ。
中には虚無の水面に沈んでしまった場所もある。
あんな悲劇を繰り返さないためにボクは自分の出来ることをやろうと思う。
勇者のヒトには忙しくて悪いんだけど、また村の周りの警備をしてもらいたいんだ。
もちろん、ゆっくり休んでからでいいからねー。」
チャプター 4
トト「おかえりなさい。勇者のヒト。
アレウス兄さんが中央区から帰ってくるからもうちょっとの辛抱だよ。」
ハムト「どういうことニャ?」
トト「アレウス兄さんは村を護るために結界を作った後、村人の有志で自警団を作ったんだ。」
アマンド「村人にも自衛手段が必要なのです。
私は戦いは好みません。しかし、村人のためなら、再び剣をとりましょう。
あのヴェルベルグでの戦いの日々を思い出します。あの戦いは――」
トト「村長のヒト。それは後にしてねー。
勇者のヒトに警備をしてもらっているのは。簡単に言えば村人を安心させて欲しいんだよねー。
結界や観測所、自警団が揃っても護りの要のアレウス兄さんがいないと不安だと思うんだ。
勇者のヒトが姿を見せて警備をしてくれたら、安心出来ると思うんだよー。」
ハムト「トトがそこまで言うならば仕方がない。ハムトも本気出す(キリッ)」
トト「うんうん、ハムのヒトにはテキトーに期待してるよー。
勇者のヒト。出発する前に一緒にご飯でも食べよう。」
ハムト「飯ニャーーーー。」
アマンド「村で必要なものがあれば何でも言ってください。」
チャプター 5
あなたが村周辺の警備から帰ると、アレウスが出迎えてくれた。
村にはアレウスが連れてきた冒険者だけではなく、行商人や旅人が訪れ、活気づいていた。
アレウス「勇者よ、久しぶりだな。
貴殿のおかげで、村の平和は護られた、
夢ノ国の秩序を護る神官として、お礼を言いたい。
ありがとう。勇者よ。」
アレウスは深々と頭を下げた。
ハムト「相変わらず堅苦しい奴だニャ。」
アレウス「ハムトも勇者の手助けをしたのでお疲れではないかな?」
ハムト「お、おう。腹減ったニャ。」
アレウス「中央区から商人が来ているので、食糧はある。」
ハムト「(コイツ……真面目に返してくるから苦手ニャンジャヨニャ)」
アレウス「勇者よ。急に人が増えて驚いたかと思う。
結界や観測所が出来ると、その土地が安定し、人が住みやすくなる。
安全な場所で新しい商売や生活をしようという人々がやってくるのだ。
今回は勇者と4神官が直接訪れることになった。
こんなに安全に移動できる機会は滅多にないとのことで商人や旅人までついてきてしまったという訳だ。」
ハムト「まー、一般人にとっては、お前たちは「神」「英雄」のような存在だからニャ。
ルーも、この村に来てから仕事以外で人生相談やら占いやらに引っ張り出されておるようだニャ。」
アレウス「ルーは、占いや予言は出来なかったと思うが。」
ハムト「出来ないニャ。神官は万能だと思われているのニャ。
聖王様と神官のおかげで、夢ノ国があると言ってもおかしくニャイからニャ。
ま、アイドルと同じにニャ。もっと気軽に握手とかしてやるんだニャ。」
アレウス「今は姿を現さないが、黒キ者がいつ攻めてくるかわからない。
少しでも戦力を整えておきたい。住民に自衛の手段を与えたいのだ。」
ハムト「本当、お前は堅物だニャ。」
アレウス「勇者よ。しばらくしたら村の周りで自警団に戦い方を教えて欲しい。
気付いていないかもしれないが、貴殿は並外れて強いのだ。
よろしくお願いする。」
チャプター 6
ルー「勇者様。アレウス。お帰りなさい。ご無事でなによりです。」
ハムト「おー、占い師ルーじゃニャいか。」
ルー「わ、私は占いなんて出来ません。
みなさんには、ちゃんと話して理解してもらいました。
相談は、トトやテラスにも手伝ってもらっています。」
アレウス「それではキリがないだろう。」
ルー「いえ、これも神官としての大事な務めです。
万人の幸せを願う聖王様の御心を世に伝えなければなりません。」
アレウス「一理あるな。もっとも、私は人と話すのが得意ではないがな。
私の仕事は夢ノ国を護ること。そういう仕事は、ルーたちにまかせる。」
ハムト「(まー、確かにコイツに相談すると面倒そうニャ)」
ルー「ところで勇者様。あまりのんびりしてはいられません。
観測所で界蝕の反応があったようです。
大型のモンスターが現れる可能性があります。
ここまで強力な結界を張ったのに、界蝕が起こるということは何か原因があると思います。」
アレウス「黒キ者の影響か?」
ルー「おそらく、そうでしょう。
今なら、まだ間に合います。私と一緒に界蝕を塞ぐお手伝いをしていただけませんか?」
アレウス「私も一緒に行こう。」
ルー「いえ、アレウスは村を護ってください。私と勇者様で何とかします。」
ハムト「おーう、こっちはまかせとけー。」
アレウス「わかった。勇者よ。ルーをよろしく頼む。私は村を護る。村人には指一本触れさせない。」
チャプター 7
広大な平原に、気持ちのよい風が吹いている。
一見何の異常も無い場所に見えるが、かすかな違和感が肌を打つ。
こんな場所でも一瞬にして界蝕に飲み込まれてしまうだろうか。
夢ノ国とは思っているより不安定な世界なのかもしれない。
ルー「ここが界蝕の起こる場所のようです。
私はここで界蝕を防ぐ術を使います。
術を使うと無防備になるので大変危険です。
観測所、結界、アレウスの自警団のおかげでモンスターの気配はあまりしません。
短時間でここまでの環境が整ったのは、勇者様のご尽力のおかげです。
これなら大事には至らないと思います。
勇者様は、念のため周囲を警戒していただけると助かります。」
ハムト「こんなところまで連れてきて勇者使いが荒いニャー。」
ルー「それに関しては本当にすみません。」
ハムト「勇者を使うときはハムトを通して欲しいニャ。ハムトはジャーマネニャ。」
ルー「ジャーマネ???とは何ですか?」
ハムト「お前もアレウスと同じでマジレスなのニャ。」
ルー「私は聖王様の使いであるハムトさんに失礼な事をしてしまったのでしょうか……。」
ハムト「あー、もういいニャ!!そんな泣きそうな顔すんニャ。
ゆ、勇者。何とかして欲しいニャ。」
ルー「わ、私は私のやれることをしっかりやります。
勇者様。もし強い敵が現れて、危険な状態に陥ったら、私に構わず逃げてください。
私も術を中断して、村まで逃げます。
私にも自衛の手段はありますから逃げるくらいなら問題ありません。
こう見えて私は結構強いんです。
それでは勇者様よろしくお願いします。」
ハムト「あいつ、無理してるニャ。勇者、何とか頑張って欲しいニャ。」
チャプター 8
あなたの力でルーの封印術は成功した。
ロット村がモンスターに襲われる心配はしばらく無いだろう。
村に戻ると、村長たちが盛大に出迎えてくれた。
どうやら祭りの準備が出来ているようだ。
テラス「勇者様おっかえりー!!」
トト「流石、勇者のヒトだねー。」
アレウス「成功したようだな。ありがとう、勇者よ。」
アマンド「勇者様。村人一同になりかわり御礼申し上げます。
ありがとうございます。勇者様。本当にありがとうございます。」
ハムト「おー、祭りニャ。屋台ニャ。食い物ニャ。勇者、あとはまかせたニャ。」
ルー「ただいま、みなさん。モンスターの被害があったみたいですね。」
アレウス「ああ、それも自警団と冒険者で追い払った。怪我人も出たが軽傷だ。」
トト「これで、この地域はしばらく安全だと思うよ。」
テラス「勇者様はモンスターに対して、すっごい強いよね。やっぱり他の世界の人だからかな。」
アレウス「他の世界の者が、かならずしも強い力をもっている訳ではない。」
ルー「聖王様のご加護ではないでしょうか。」
トト「それだけでは無いような気がするねー。その力の源をボク知りたいな。」
アレウス「1つ気になったのは、ルーの封印に合わせてモンスターが襲ってきた理由だな。」
トト「タイミングが良すぎたね。誰かが指示を出していたのかもしれない。」
テラス「シ凶かな?」
アレウス「私が中央都市に赴いた時。最近モンスターの組織的動きが目立つようになったという噂を聞いた。」
ルー「まさか……中央都市は夢ノ国の中心部で防備も固いわ。そう簡単に狙ってくるかしら?」
トト「シ凶は強敵だ。奴らが何故大規模に襲ってこないかはわからない。でも、本気を出されたらタダでは済まない。」
テラス「もしかして、勇者様が現れたからかな?」
アレウス「そうかもしれないな。」
ルー「一度、中央都市に行ってみる必要がありますね。」
ハムト「お前らー。食いもんなくなるニャ。全部ハムトがもらうニャ。」
テラス「あー、もうずるーい!!」
ルー「勇者様も戦いでお疲れです。せっかくですからロット村で休んでいきましょう。」
テラス「やったー!!」
アマンド「どうぞ存分に楽しんでください!!」
その日の宴は盛大なものとなった。
彼等はこの世界で自分たちの居場所を見つけたのだ。
村人たちは、勇者の元へ代わる代わる訪れ、感謝の言葉を告げた。
中には感激のあまり泣き出す者もいた。
夢ノ国の住民たちにとって自分たちの居場所を見つけることは重大な事なのだろう。
この世界で確かな存在にならなければ虚無の水面に飲み込まれてしまうからだ。
アマンド「な、なんと。もう旅立ってしまうのですか!?」
ルー「ええ、私たちの旅は、はじまったばかりですから。」
ハムト「打ち切りみたいな言い方ニャのう。」
アレウス「私たちは中央都市に行く予定です。」
トト「あまり、居ると余計な敵を呼び寄せてしまうかもしれないんですよー。
それにハムのヒトがこの村の食糧を食い尽くしてしまうかもしれないから。」
ハムト「なんニャと!!」
アマンド「そうですか。非常に残念です……。」
テラス「絶対、絶対また来ます!!
だって、村のみんなは頑張ってて、とっても素敵なんだもん。」
アマンド「ありがとうございます。」
ハムト「次は、この村独自のご当地グルメを作っておくニャ。」
アマンド「はい、この村をもっと発展させて大きな街にしたいと思っています。」
トト「ゆるキャラも作ろう。村おこしだねー。」
ルー「トト、あんまりふざけないの。」
テラス「私も悪くないと思うな。」
アマンド「私は、いつか勇者様の銅像を村の中心に立てたいと思っていますのじゃ。
ここは勇者様のはじめての冒険の地なのですから。(キマッタですじゃ)」
ハムト「そして伝説へ……だニャー。」
ルー「それでは、そろそろ出発します。みなさんありがとうございます。」
あなたたちはロット村を出発した。
村人たちはあなたが見えなくなるまで手を振り続けていた。
ハムト「ちょ、ちょっと待つニャ。なんで、歩いているのニャ。」
アレウス「中央都市までは歩いていけるからだが。」
ハムト「王都の転送装置は使わないかニャ。」
トト「あれは結構膨大なエネルギーを使うんだよ。
だって人を一瞬で転送するんだよ?そんな便利な物はタダな訳ないじゃないか。」
ルー「緊急事態の時以外は使わないようにしています。」
テラス「いいじゃない。景色も綺麗だし、こんなにのんびり旅をすることなんてなかったし。
私は超たのしーよ。」
アレウス「私も、歩くのは嫌いではない。足腰の鍛錬にもなる。」
ハムト「こいつら、ニャんニャのニャ!!」
ルー「それでは勇者様行きましょう。聖王様の導きのままに。」
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