シナリオ 異界からの転校生 後編

 
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第7話:漂流教室

チャプター 1


学園は界蝕に飲まれ、学園全体の空間が歪み始めた。

ハムト「ぐ、ぐにゃぐにゃするニャ。」

シャオ「上手く次元が固定出来ず危険な状態です!!」

マオ「そ、それってどういう状態なんだよ!?」

ユーリン「二度と出られなくなる可能性があるという事です!!」

ヌーヴェル「大丈夫だ……。この学園には我輩以外の教師もいる。」

ユーリン「先生の傷は浅くありません。喋らないで下さい!!」

ヌーヴェル「我輩以外の先生も強力な力を持っています……。
      先生たちは非常時に、結界術を使う事が出来るのです。
      神官アレウスほどではありませんが、学園の崩壊は防げます。」

ハムト「その傷で術使ったら、マズイのニャ!!」

ヌーヴェル「そうですねぇ。流石に顔色悪くなったと思います。
      それでは、トッターさん。我輩の生徒の事、頼みますよ。」

ヌーヴェルの指先に黒いオーラが集まり妖しく光った。
あなた達は、その光に包まれると視界が暗転した。
ヌーヴェルの暗黒の結界術は禍々しい物ではなかった。
あなたは、安らかな眠りを誘う、闇のような優しさを感じた。
視界が晴れると、あなたとハムトは教室の真ん中に取り残されていた。

ハムト「ニャ?ハムトとゆ……トッターしかいないニャ?
    呪い教師も他の連中も消えたのニャ!?
    勇者と2人だけニャら、トッターって呼ばなくていいニャ。
    ここからは、いつも通り勇者と呼ぶのニャ。
    それにしてもこれからどうすればいいのニャ?
    魔獣が増えると界蝕って起こりやすくなるはずだったと思うニャ。
    魔獣を倒しながら進むしかなさそうなのニャ……。
    勇者とハムトの最強コンビ復活なのニャ!!」


チャプター 2


黒キ者「アッアッアッアッハッハッハッハヒィ!!
    どうだ。ハスマット。学園は大混乱だぜぇ。」

ハスマット「(こんな事がしたかった訳じゃない……)」

黒キ者「全部上手くいったら、この学園をお前の拠点にしていい。
    魔神の血を引いている者らしく、魔王街道まっしぐらだな?」

シェルティー「何か不満でもあるのか? ハスマット?」

ハスマット「……。」

黒キ者「若者の特権は悩む時間がある事だ。
    だが、よく思い出してみるんだな。あの憎しみに満ちた眼を。
    お前を恐れる人間は決していなくなりはしない。
    だったら、好き勝手にやったほうが得だと思うねぇ。
    アッアッアッハッハッハッハヒイ!!」


チャプター 3


シャオマオ姉。大丈夫ですか?」

マオ「……。」

シャオ「学園は無事なようですが、空間が捻じ曲がってしまったようです。
    異世界の迷宮と繋がり、魔獣も増えると思います。
    気を引き締めていかないと………。」

マオ「……。」

シャオマオ姉、何処か悪いんですか?」

マオはハンマーを握りなおすとシャオに向き直った。

シャオマオ姉?まさか洗脳されてしまったのですか?」

マオは獣のような雄叫びをあげるとシャオに襲いかかってきた。

シャオ「ダメ、マオ姉と戦う事なんて、傷つける事なんて……出来ないわ!!」


第8話:写鏡の迷宮

チャプター 4


ユーリン「どうやら、皆さんとはぐれてしまったようですね……。
     いいでしょう。ここから、私の勇者ロードが始まるのですね。
     まず、マオさん、シャオさん、トッターさんと合流。
     4人で魔王となったハスマットを討つために結束するのです!!
     4人は、数々の困難を越えて、ついにハスマットの居城へ辿り付く!!
     しかし、魔王ハスマットは非道にも他の生徒を人質にとってしまうの!!
     そこに現れるのが、ハムトさん。神秘の力で生徒たちを解放!!
     「ユーリン、お前こそ勇者の後継者ニャ!!」と言うのです!!
     学園は元の世界に戻り、ヌーヴェル先生も聖王様の力で蘇るのです!!
     ヌーヴェル先生……。
     外見は悪の魔法使いだし、生徒は呪うし……でも……。
     私たちを助けるために結界術を使うなんて……。」

ハスマット「本当にバカな奴だなぁ。」

ユーリンハスマット!!」

ハスマット「安心しな。すぐ奴の元へ送ってやるぜ。」

ユーリン「その台詞は三下の悪党が言う台詞です。覚悟なさい!!」


チャプター 5


マオ「あちゃー、皆とはぐれちゃったかぁ。うーん、迷路みたいで出口がわかんないよお。
   シャオ、大丈夫かなぁ。このマオ姉ちゃんがいないと寂しいだろうしねぇ。
   ユーリンとトッターは、強いから平気だろうけど早く合流しないとなぁ。
   ハスマット……あいつ本当に裏切っていたのかなぁ……。
   ヌーヴェル先生……。死んでないよね……。
   死んでも蘇る魔法とか使って復活しそうだし……。
   ん? 何か気配が。魔獣かな?
   メテオハンマーくらええええ!!」

ハムト「ギニャーーーーー!!
    真剣肉球取りニャ!!」

真剣肉球取り。
それは、ハムトの肉球で武器を受け止め、無効化するスキルである。
もちろん実装の予定は無い。

ハムト「いきなりハンマーで殴りかかってくるニャンて親の顔がみたいニャ!!」

マオ「ハム先生!! それにトッターじゃないか。無事だったのか!!
   他の皆は!!」

ハムト「ニャニャニャ!!そんなにパーカー掴んで揺さぶるニャ!!」

マオ「まだ、皆に会えていないのか……。」

ハムト「とりあえず、合流出来て良かったのニャ。
    一緒に皆を探すのニャ。」

マオ「うん。ハム先生。トッター、頑張ろう!!」


チャプター 6


シェルティー「面白いだろう。ハスマット。」

ハスマットシャオと戦っているのはマオ
      ユーリンと戦っているのは、お、俺なのか!?
      他の生徒も生徒同士で戦わされている!?」

シェルティー「この写鏡の迷宮は、迷い込んだ者の心から魔獣を創りだすのだ。
       敵意を持つ者、コンプレックスを抱く者等が具現化し対象を襲う。
       自分の苦手な者と戦うから勝てないんだ。
       ユーリンという奴はよっぽどお前が嫌いなんじゃないか。」

ハスマット「裏切った事には変わりない。憎まれて当然か……。」

シェルティー「さっさと割り切ったほうがいいぞ。
       強い者が弱い者に合わせる必要なんかないんだ。
       あのユーリンという奴は敵意より恐怖を抱いたのかもな?」

ハスマットユーリンが俺に恐怖?」

シェルティー「魔神の力を使ったお前を見て、本能的に「勝てない」と思ったのさ。
       どっちにしろ、あの女にとってお前は邪魔な存在なんだよ。」

ハスマット「……。」


第9話:マオシャオ

チャプター 7


シャオマオと一進一退の攻防を続けていた。

シャオ「くっ……。マオ姉……こんなに強かったなんて!!」

マオ「終わりだ。シャオ。あたしは、優等生のあんたが大嫌いだったんだよ。」

シャオ「え?」

マオ「目障りだって言ってるんだ。」

シャオ「私のほうこそ、マオ姉にはいつも勝てなかったじゃない……。」

マオ「成績優秀な、あんたに言われたくないね。」

シャオ「私は、マオ姉ほど強くないから、少しでも追いつきたくていっぱい勉強したんだよ。」

マオ「そうね。あんたは弱かった。小さい頃はよくいじめられてたしね。」

シャオ「いじめられた時は、いつもマオ姉が助けてくれたじゃない。
    そんな強くて優しいマオ姉とこれ以上戦うなんて出来ないよ……。」

シャオは防御の魔法を解いた。

シャオマオ姉が、そんなに私の事嫌いだったなんて……。
    気の済むように殴ればいいよ……。」


チャプター 8


ハムト「ニャ? ニャニャ?あそこにいるのはシャオマオニャ?
    シャオと戦ってるのマオニャ!!」

マオ「そんなバカな。あたしは此処にいるよ!!」

ハムト「一方的に殴られてるニャ!!」

マオ「うおー!! シャオを泣かす奴はあたしでも許さないぞぉぉぉぉ!!」

マオの一撃で偽物のマオは吹き飛んだ。

シャオマオ姉!! え? じゃあ、このマオ姉は?」

マオ「あたしがシャオをいじめる訳ないだろう。」

シャオマオ姉……。」

ハムト「あ、偽マオが起き上がってくるニャ!!
    勇者!! いやトッター、倒すのニャ!!」


チャプター 9


あなたの攻撃で偽マオは黒い霧となって消え去った。

ハムト「魔獣のように消えたニャ。」

シャオ「この迷宮が魔獣を生み出したようです。
    きっと、あの偽マオ姉は、私の心が生み出した者。
    おそらく他の生徒も同じように負の感情を刺激されているのではないかと思います。」

ハムト「黒キ者は、そういうやり方好きなのニャ。性格悪いのニャ。」

マオ「って、シャオはあたしに対して負の感情があるって事?」

シャオ「そんな事ない!!
    ……羨ましいんです。いつも、明るく、元気で強い心を持っているから。」

マオ「あたしはシャオのほうが美人だし、頭もいいから羨ましいけどね。」

シャオマオ姉は、何か負の感情を呼び起こされる者は出現しなかったのですか?」

マオ「うーん、ハム先生とトッターに会うまでに何体か魔獣は倒したよ。」

ハムト「きっとマオは誰に対しても悪い感情を持ってないのニャ。」

マオ「そうだねぇ。こういう事をする黒キ者は嫌いだけどね。
   ハスマットヌーヴェル先生が庇っていたんだから、何か事情があったんじゃないかな。」

シャオ「まったく……マオ姉にはかないませんね。」

ハムト「単細胞なだけかもしれないニャ。残念娘テラスと同じ枠なのニャ。」

マオ「ハム先生ひどいよ~。」

シャオ「そう言えば、トッターさんは誰か出てきました?」

ハムト「ゆ……トッターはハムトが助けたニャ!!
    ハムトは、トッターのピンチに現れて、目を覚まさせたのニャ!!
    本当の敵は自分自身の心なのニャ!!と言ってニャ。」

マオ「嘘くさいな~。あたしと合流した時何もわかってなかったじゃないかー。」

ハムト「ハムトの推理とシャオの分析で、確信したのニャ。」

マオ「まぁ、いいや。ユーリンを探そう。」

シャオ「そうですね。彼女の身も心配ですし、合流出来れば大きな戦力になります。」

ハムト「そうニャ。ハム先生につづくのニャ!!」


第10話:勇者の条件

チャプター 10


ユーリンの攻撃は全てハスマットに防がれ続けていた。
このハスマットユーリンの心が創り出した魔獣である。
強大な力を持つ、クラスメート。
取るに足らないと思っていた存在が示した魔神の力。

ユーリン「(私のような人間では勝てないかもしれない……)」

ユーリンの不安と焦りが虚像のハスマットの力を強くする。

ユーリン「それでも私は、勇者になりたい!!」

ハスマット「ほう? やってみろよ?ただの人間が魔神に勝てる訳ないだろう。」

ユーリン「確かに、私の家は普通の農家です。
     しかし、私には剣の才能がありました。
     私は騎士の家系でも勇者の末裔でもありません。
     でも、人一倍努力してきました。
     そして、このニフリートの剣を使う事が出来るようになったのです。
     あなたのような卑怯な裏切り者に負ける訳にはいきません!!
     ニフリート発動。全ての力を、この剣に集めます。」

ユーリンの剣 ニフリートは輝きを増し続けた。

ユーリン「闇に還れハスマット!!」


チャプター 11


ユーリンの叫びは迷宮内部にこだまし、あなたの元へも響いた。

ハムト「ニャニャ!! ユーリンの声ニャ?」

シャオユーリンは、まだ完全にニフリートを使いこなせているわけではありません。」

ハムト「にふにーと?」

マオ「ニフリートだよ。ハムニート先生。」

ハムト「自分でボケてしまったニャ!!」

シャオ「このエスタリア学園には、英雄の武器やアーティファクトが保管されています。
    次の世代の若者に英雄の武器を託すためです。
    託す武器に関しては、学園側が選ぶ訳ではありません。
    武器が持ち主を選ぶのです。
    ユーリンはニフリートに選ばれ、学校も許可しました。」

ハムト「なるほどニャ。相性なんてあるのニャア。」

マオユーリンのあの声。ただ事じゃなかった。凄まじい殺気を感じたよ……。
   何か嫌な予感がする。トッター、急ごう。」


チャプター 12


ニフリートはハスマットの胸を刺し貫いた。

ハスマット「が、がはっ……。まさか、これほどの力を持っているとは……。」

ユーリン「これで、私は勇者に……。」

ハスマット「どうだい、クラスメートを殺した気分は?」

ユーリン「え?」

ハスマットは仰向けに倒れ、黒い霧に包まれた。

ハスマット「お前は自分の正義を通す者。理解も慈愛も無い、そこらにいる英雄だ。
      それが勇者なのか考えてみろ……。」

ユーリンハスマット……私、クラスメートを殺してしまったの!?
     そうだ……。ヌーヴェル先生は、ハスマットを庇っていたわ……。
     でも、ハスマットは黒キ者とシェルティーとも一緒に……。」

ハムト「おーい、ユーリン。無事かニャー。」

マオ「あれ? あたしの気のせいか?凄い殺気を感じたんだけど……。
   ユーリンもあたしと同じで敵が出なかったって事か?」

シャオ「この写鏡の迷宮をものともしないとは……。流石ユーリンですね。」

ユーリン「お、お前は黒キ者?」

ハムト「何言ってるニャ?それは、ゆ……トッターニャ。」

ユーリン「それにシェルティーまで!?」

ハムト「ニャニャ?ハムトをシェルティーと間違えてる?」

ユーリン「私が人を殺した罪を償うためには黒キ者を倒すしかない。
     刺し違えてもお前を倒す!!黒キ者覚悟しなさい!!」

ハムト「ゆ……勇者!!ユーリンが襲いかかってくるニャ!!
    ニャニャ!!ハムトにも斬りかかってくるニャ!!
    ユーリンを気絶させないと危ないニャ。」


チャプター 13


ユーリン「私……勇者になれなかった……。」

ユーリンはあなたの攻撃で気絶した。

シャオ「すぐ私の回復魔法で治します。」

ハムト「起きて、また襲ってきたら嫌だニャア。」

マオ「トッターと黒キ者を間違えるなんてなぁ……。」

ハムト「ハムトも、あの残虐猫娘と間違われて迷惑ニャ。」

ユーリン「う……私……死んでいない……。黒キ者に殺されたはずなのに……。」

ハムト「正気に戻ったかニャ。」

ユーリン「み、みなさん無事ですか!?」

ハムト「お前の心配してたのニャ!!」

シャオユーリンが戦っていたのはトッターさんです。」

ユーリン「私、ハスマットだけではなくトッターさんまで殺そうと……。」

ハムト「殺す、殺すって言ってると厨二病をこじらせた人みたいニャ。やめるのニャ。」

シャオ「落ち着いて下さい。この迷宮で出てくる者は自分の心の弱さを現した魔獣です。」

ユーリン「私は確かに……。」

シャオ「普通、自分の心が生み出した魔獣に勝つのは難しいのですよ。」

マオ「それだけ勇者になりたい思いが強かったって事だろ。」

ユーリン「でも、私がハスマットに向けた殺意は「悪」そのものでした。
     私は勇者になる資格は無い……。」

ハムト「何を言ってるのニャ。結果的にハスマットじゃなかったからセーフニャ。」

シャオ「セ、セーフ。でも、私もハスマット君が敵で現れたら同じようにしたかもしれません。」

マオ「あたしもぶん殴っていたかも。」

ハムト「ハスマットを更生させられるかは、話が別ニャ。
    間違う事なんて誰でもあるのニャ。気にするニャ。」

マオ「流石、ハム先生。何か色々間違った人生歩んでそうだもん!!」

ハムト「失礼な奴ニャ。」

シャオ「これで人数は増えました。魔獣を倒しながら黒キ者たちを探しましょう。」


第11話:盗んだ魔獣で走り出せ

チャプター 14


学園内、植物園。

マンドラ先輩「暗い、まっくぅ~らな土の中。毛布に包まれるが如く温かな安らぎ。
       そう、絶叫と共に迎えた「突然の死」からマンドラ族は復活するぅ!!
       何度も死と再生を繰り返す不死鳥のようにぃ!!
       そこに土があったならぁ。何度でも蘇るのさ、植物だからぁ。
       でも、抜いたらダメよ、ライラライィィ!!
       ん? ……。この感覚。葉の部分を持たれている?
       誰かが、この俺を引き抜こうとしている?
       ダメ、やめて、また死ぬからぁ。お許し勘弁してくんさああああい!!」

マンドラ先輩は思い切り引き抜かれた。

マンドラ先輩「ドゥララララアアアアアアアアアァァァァァァッンフゥ!!
       マンドラ族の懇願を無視して、引き抜くド外道はどいつだ、このやろう?」

ヌーヴェル「吾輩です。」

マンドラ先輩「て、てめぇぇえ、ヌーヴェル先公じゃねぇぇぇかぁぁぁ!!」

ヌーヴェル「マンドラゴラは様々な秘薬を作るのに重宝しますからねぇ。
      流石に南蛮シェルティー。吾輩も死にかけております。
      マンドラ族からは特別なエキスが抽出され、回復薬に使われるとか?」

マンドラ先輩「お、おいまさか、俺を薬の材料にしようってんじゃないだろうなぁ?」

ヌーヴェル「まさか、生徒を材料にしませんよ。」

マンドラ先輩ヌーヴェル先生。あんたは本当は俺のことわかってくれると。」

ヌーヴェル「そのままいきます。つまり、少しかじらせてもらいます。」

マンドラ先輩「オィィィィイイイイ!! 食う気か、生徒食う気かよおおお!!
       俺は腐ったミカン。いや腐ったマンドラゴラだぜ!!ポンポン壊しちゃうぜ?」

ヌーヴェル「死ぬよりはいいですよ。大丈夫です。また土に戻してあげますから。
      それでは、いただきます。」

マンドラ先輩「いただかないでぇぇぇぇぇ!!そして、突然の死ぃ……。」


チャプター 15


黒キ者「見たか、ハスマットユーリンがお前を殺すところを?」

ハスマット「……。」

シェルティー「あれが人間だ。お前のちっぽけな感傷など平気で踏みにじる。」

黒キ者「まぁ、中にはお前に理解を示す輩がいるかもなぁ。
    だが、結局はああいう輩に殺されることになる。
    いつか、勇者や神官がお前を倒しに来ることになる。
    それに備え、強い力を手に入れることが必要なんじゃないか?」

ハスマット「ゆ、勇者……。」

シェルティー「お前の両親が甘すぎるんだ。人間から偏見をなくすことは出来ない。」

黒キ者「もう充分だろう。シェルティー。あとは任せたぞ。」

シェルティー「お任せください。黒キ王よ。
       (あとはこいつの迷う心を交侵術で操るだけ。ニャハハハハ)」

黒キ者は黒い霧と化すと次元の狭間に消え去った。


チャプター 16


マオ「結構な数の魔獣を倒したよねぇ。」

シャオ「そうですね。魔獣を倒せば倒した分、他の生徒の戦いも楽になるはずです。」

ハムト「他の生徒や先生とは合流出来ないニャ。」

シャオ「私たちは運がいいのかもしれません。それか何か特別な力が働いているのかと。」

マオ「特別な力ってハム先生じゃないの?勇者の相棒なんでしょ。」

シャオ「その可能性はありますね。勇者は夢ノ国に影響力が強いと言われてますから。」

マオ「そういえば、ハム先生は、トッターを時々「勇者」って呼ぶよね?」

ハムト「(そ、そう言えば、こいつ意外と鋭かったのニャ!?)」

マオ「もしかして、トッターって勇者なんじゃないの?」

ハムト「ニャニャ……。」

マオ「ってそんな訳ないかぁ。アッハッハッハッハ!!」

ハムト「(助かったのニャ。ニャ? 別にもう隠す必要ないのかもしれないニャ)」

シャオ「おそらく勇者様も、この事態に気付いて駆けつけてくれるでしょう。」

ハムト「あのニャア。実はニャ。ゆ……トッターはニャ。」

ハスマット「……。」

ユーリンハスマット!!」

ハスマット「丁度、俺の班の連中がいたか。ま、どうせ俺を殺しに来たんだろう?」

シャオ「あなたは、本物のハスマット君ですか?」

ハスマット「偽物は殺されたぜ。優等生で生徒会長のユーリンさんにね。」

ユーリン「な、何か事情があったんですか……?」

ハスマット「今更遅いんだよ!! 俺は、俺は魔獣を止めようと思っただけなのに!!
      先に仕掛けてきたのは、お前たちなんだからな!!」

ハスマットの身体から黒キ者と同質の邪悪な闘気が吹き出す。

ハムト「お、落ち着くニャ!!」

ハスマット「ハム先生、あんたは関係ないどいていろ!!」

マオハスマット、悪者になってしまったのかよ……。」

ユーリン「私は、ハスマットに剣を向けられない……。」

ハムト「だ、大丈夫ニャ。ゆ……トッターにはハムト流手加減攻撃を伝授してあるニャ!!」

シャオ「そ、そんな技、私のデータにもありませんよ……。」

ハムト「勇者が悪者を改心させるための特別な奥義なのニャ。さっきユーリンにも使ったニャ。
    ニャハムート族だけが教えることが出来るのニャ!!
    という訳で、ゆ……トッター。あ、あとは任せたニャ!!」


第12話:ここは勇者学園エスタリア

チャプター 17


ハスマット「敗けた……。魔神の力を解放した、この俺が……。
      ちくしょう……。ここで死ぬのか……。
      力が抜ける……。」

ユーリンシャオハスマットを治療してあげて。」

シャオ「わかりました。」

ハスマット「寄るな!! 俺を殺す気だろ!!」

マオ「落ち着けって!!」

ハムト「聞き分けの無い子ニャ。じっとしてるニャ。」

シャオ「そんな怪我で魔神の力を使えば、死にますよ。」

ハスマット「うおおおおおおおおおおお!!」

ハムト「どどどどど、どうしよう勇者、もう1回手加減攻撃できる?」

その時、辺りが暗闇に包まれた。

マオ「おわ!! 真っ暗だ!!」

ヌーヴェル「もう一度戦う必要はありませんよ。トッター君。」

ユーリンヌーヴェル先生!!」

ハスマット「い、生きていたんですね!?」

ヌーヴェルハスマット君が暴走しないように制御します。」

シャオ「ど、どうやって?」

ヌーヴェル「これを使います。」

マンドラ先輩「ドゥラアアアアァァァァァァァァァァァァァフゥ!!」

マオ「マ、マンドラ先輩?」


チャプター 18


ヌーヴェル「勇者にはハムト先生のような相棒がいます。
      勇者や英雄に仕える従者は、その力を制御する能力を備えていると言います。
      そうですよね? ハムト先生?」

ハムト「……。そ、そうニャ!!バリバリに制御してるニャ!!」

シャオマンドラ先輩ハスマット君の制御装置にするという事ですかね?」

ヌーヴェル「簡単に言えば、そうですね。
      本来ならば、もっと優秀な者が必要です。」

マンドラ先輩「勝手に連れて来て、随分な言われようだなぁ!!
       土に戻すって話は嘘かぁ?これだから大人ってやつぁよう!!」

ヌーヴェル「しかし、ハスマット君は黒キ者の影響を受けすぎてしまった。」

マンドラ先輩「無視かよ!!」

ヌーヴェル「同じように黒キ者の影響を受けたマンドラ君が適任なのです。」

ハムト「ニャニャぁ……。ハスマットは、あれが相棒になるのかニャ……。」

ヌーヴェル「まぁ、一種の罰ですよ。
      マンドラ君。ハスマット君をよろしく頼むよ?」

マンドラ先輩「いやだねぇ。俺は黒キ王に仕えてマンドラ大王になるんだぁ。
       こんなところで終わるマンドラゴラじゃあねぇんだよぉ。
       黒キ王よぉ!! 照覧あっれぇ!!このマンドラゴラの力を!!」

マオ「お、襲いかかってきた。」

マンドラ先輩「ドゥラアアアアァァァァァァァァァァァァァフゥ!!」


チャプター 19


ハムト「よ、弱いニャ。(マンドラ先輩ってハムトより弱いんじゃニャいの)」

ヌーヴェル「マンドラ君は学校サボってばかりでしたからね。」

マンドラ先輩「敗けた……。敗けたぜ。この俺が手も足も根も出なかったぜぇ。」

ハムト「手も足もないニャ。逆に根っこはあるニャ。」

マンドラ先輩「煮るなり焼くなり好きにしろい!!」

ヌーヴェル「好きにしますね。暗黒の呪詛。」

マンドラ先輩「ドゥラアアアアァァァァァァァァァァァァァフゥ!!」

ハムト「こいつ死ぬほど五月蝿いニャア。」

マンドラ先輩「何しやがった、てめえ!!めちゃくちゃ痛かったぞ!!」

ヌーヴェルハスマット君が放つ余計な魔力をマンドラ君に流れるようにしました。
      ハスマット君が力を使いこなせるまで、この契約は続きます。
      さっきも言いましたが、これは罰なので痛いです。」

マンドラ先輩「なんて、こったい。無理やり裏切られさせられちまった。
       黒キ王に顔向けできねぇええ!!」

シェルティー「その心配はない。黒キ王はお前の名前さえ覚えてないからな。」

マンドラ先輩「シェルティー様ぁぁぁ!!」

シェルティー「どけ、腐れマンドラゴラ。」

シェルティーはマンドラ先輩を踏みつけてハスマットへ突進した。

シェルティー「ハスマット、お前のような弱い奴は邪魔だ。此処で始末してやるよ。」

ハスマット「ダメだ……まだ身体が上手く動かせない……。」

一瞬、シェルティーの爪がハスマットを貫いたかに見えた。

ユーリン「ハス……マットく……ん……。」

ハスマットユーリン……。俺を庇って……。」

ヌーヴェルユーリン君!?南蛮シェルティー、よくも我輩の生徒を!!」

シェルティー「なんだ。お前ら如きに私が負けると思っているのか?」

ハムト「誰か忘れているんじゃニャいの?」

シェルティー「なんだバカ猫?……そうか、ニャハハハハハハハ。
       なるほど、お前が勇者か?巧妙な魔力の結界で一瞬わからなかったぞ。」

マオ「あたしたちもいるぞ!!」

シャオユーリンの治療は私に任せて下さい。」

シェルティー「私が雑魚の相手をすると思うか?お前らは魔獣の相手をしていろ。」

突如、シェルティーの背後から大量の魔獣が出現した。

ヌーヴェル「トッター君。情けない事だが、我輩ではシェルティーは手に負えない。
      今更、トッター君と言うのも失礼ですね。勇者よ、シェルティーを倒してください。」

マオ「トッター……。本当に勇者だったのか……。よし、魔獣は任せて!!」

ハスマット「俺も、俺も戦う。もう一度、魔神の力を!!」

シャオハスマット君。無理しないで!!」

ハスマット「ここで無理しなかったら最高に格好悪いっすよ……。」

ハスマットの眼と髪が真紅に染まり、神々しく輝いた。

ハスマット「俺は、俺は勇者学園の生徒だ!!」

マンドラ先輩「ドゥラアアアアァァァァァァァァァァァァァフゥ!!
       無理やり余剰魔力が全身を駆け巡って死ぬほど痛てぇええ!!」

ハムト「盛り上がってるんだから、黙っとけニャ!!」

シェルティー「友情ごっこは終わりかい?それじゃ、覚悟しな!!」


チャプター 20


シェルティー「くっ……やはり勇者は強い……。ひとまず撤退するか……。
       ふん、まあいい。ハスマット
       お前が何をしようが、一度ついた不信感は消えない。
       お前の中に芽生えた不信感もな。
       では、バイニャラ~。ニャハハハハ、一生苦しめぇ!!」

シェルティーは空間を爪で引き裂くと、次元の彼方へ消え去った。

ハスマット「……。」

ヌーヴェルハスマット君。気にするなと言うのは無理かもしれんな。
      でも、先生は君を信じる。」

ハスマットヌーヴェル先生。俺のせいで怪我したのに……。」

ヌーヴェル「それは後でちゃんとお返します。暗黒の呪いでね。」

ハスマット「ひっでえな。」

黒い霧が晴れはじめ、学園は夢ノ国へ無事戻ることが出来た。

マオ「ふー、やっと帰って来れた。」

ハスマット「みんな、迷惑かけてごめん……。」

マオ「本当だよ!!でも、全部終わったからいいさ。」

シャオ「私たちも本当のハスマット君を見ようとしていませんでしたから……。」

ユーリン「そうです。私は、自分が恥ずかしい。もしも本当にあなたを殺していたら……。」

ハスマット「俺も皆を裏切っていたからね。お互い様だ。」

マンドラ先輩「ちょっと待ってくれぇ。ハスマットは迷っていただけなんだぁ。
       俺が絶死の絶叫で魔獣を呼び込んでハスマットが止めようとしただけなんだぁ。」

ハムト「つまり、お前が元凶なんだニャ。」

マンドラ先輩「あとは生徒をシェルティーが操っていただけなんだぁ。」

ヌーヴェルハスマット君、それは本当かね。」

ハスマット「でも、黒キ者たちに勧誘されていたのは本当です。
      マンドラ先輩だけのせいではありません。」

マンドラ先輩ハスマットォォォォォ!!俺を庇ってくれるのか?
       俺は、お前の相棒になるぜぇ。ハム先生、いやハム八さんって呼ばせてくれよぉ。」

ハムト「はむはちって……。字面だけみるとハムスターみたいニャ。」

ユーリン「トッターさん。あなたが勇者様だったのですね。」

マオ「びっくりしたよ!!」

シャオ「私は勇者が学校に来ているのではないかと予想はしていました。」

ユーリン「今回の事件で私は勇者様に遠く及ばないと思い知りました。」

ハムト「でも、ユーリンハスマットを命懸けでかばったニャ。誰でも出来る事じゃないニャ。」

ユーリン「そんな事ありません。勇者様とハムト様に会えてよかったです。
     お二人のように立派な勇者になれるように頑張ります。」

ハムト「おー、めげずにニャ。がんばるのニャ。」

ユーリン「頑張ります。まずは学園が壊れてしまったので、直さないといけません。」

マオ「学園祭まで間に合うかなぁ。」

ユーリン「間に合わせるわよ。シャオ、修理にどれくらいかかるか計算しておいてください。」

シャオ「任せてください。一応、黒キ者に襲撃された場合の被害も計算しておきましたから。」

マオ「流石、シャオ。」

ヌーヴェル「勇者よ、いや吾輩にとってはトッター君ですね……。
      学園を代表してお礼を言います。ありがとう。
      学園祭には是非、遊びに来てください。」

ハスマット「トッター、俺を救ってくれてありがとう……。」

ルー「勇者様ー!!」

テラス「勇者様、おっかえりー♪」

アレウス「勇者よ。無事か。」

ハムト「なんニャ。全て片付いたのニャ。結局、勇者とハムト達で片付けたニャ。」

トト「そうは言うけどさ、学園が界蝕に飲まれた後、大変だったんだよー。」

テラス「魔獣は溢れてくるしねー。」

ハスマット「すみません。全部俺のせいです。どんな罰でも受けます。」

ヌーヴェル「吾輩が生徒をちゃんと見れなかったのがいけないのです。罰なら我輩に……。」

ルー「私たち、神官は人を裁くためにいる訳ではありません。」

アレウス「そういう事だ。人は誰でも過ちを犯すものだ。」

トト「千里眼で、ちょっと見てたんだけど、大体、マンドラ先輩が悪いんでしょ?」

マンドラ先輩「お、俺は悪くねぇ!!」

トト「悪人は自分を悪くないって言うよねー。」

シャオマオ姉……神官トトって……。」

マオ「やっぱり性格悪いんだな……。」


チャプター 21


マンドラ先輩「ドゥラアアアアァァァァァァァァァァァァァフゥ!!」

テラス「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

マンドラ先輩「そして、絶死の絶叫からの……突然の死ぃ……。
       って、オイ!!何回叫ばせるんだぁよい!!」

シャオ「やはり、勇者の迷宮と言ってもある程度緊張感があったほうがいいですからね。」

ヌーヴェル「ちょっとお客を驚かせたほうが良いと思いまして。」

マンドラ先輩「もう、本当に死んでしまいそうだぜ……。」

ヌーヴェル「(ん? さっき悲鳴をあげたのは神官テラスだったような)
      (トッター君たち、遊びに来てくれたんですかねぇ)」

マオの屋台。

マオ「エスタリア名物ネガ焼きだよ。安いよー、美味しいよー!!」

ルー「ネ、ネガルムルって食べられるのでしょうか……。」

トト「モグモグ……ネガルムルってこんな味するのか。知らなかったなー。」

アレウス「なかなか美味いな。」

トト「この味は特別な香辛料を使っているんではないかと思うんだー。」

ルー「た、食べている……。
   テラスは勝手に遊びに行ってしまうし勇者様もいなくなってしまったわ……。
   うーん、そんなに美味しいなら、私もネガ焼き食べてみようかしら?」

屋上。

ハスマット「……。」

ハムト「おーい、またサボりかニャ?」

ハスマット「あ、ハム先生にトッター……いや勇者様!! 遊びにきたんすね。」

ハムト「ここでは、勇者もトッターでいいニャ。ね、トッター?
    学園祭、楽しまなくていいニャ?」

ハスマット「準備は全部手伝ったっすよ。」

ハムト「じゃあ、遊べばいいニャ。」

ハスマット「いやあ、なんすかねー。やっぱり、あの事件で微妙に居づらいんすよ。
      俺の事、警戒している生徒もいるし。」

ハムト「うーん、何処に行っても、上手くいかないもんニャ。
    ハムトも神官たちに「ニート」といじめられているニャ。
    でも、ハムトに勇者がいるように、ハスマットには呪い教師や友達がいるニャ。
    学校ニャンて、ちっぽけニャ。サボりたければサボればいいニャ。」

ハスマット「アッハッハッハッハ。そう考えれば少しは楽っすね。
      ありがとうハム先生。何とかやってけそうだよ。」

ハムト「嫌になったら王都に遊びに来るといいニャ。」

ユーリン「ちょっとハスマットさん。こんなところで何してるの!!」

ハスマットユーリン……。」

ユーリン「こんなところでサボっていては困ります。
     クラスと生徒会の運営手伝ってもらいますからね!!」

ハスマット「いや、俺は……。」

ハムト「ハスマットユーリンを手伝ってあげるのニャ。」

ユーリン「勇者様、ハムト様、ハスマットをお借りしますね。」

ハムト「こきつかってやるのニャー。」

ハスマット「わ、わかったすよ、手伝うっす。何からやればいいすか?」

ユーリンマンドラ先輩が叫びすぎて死にそうなので土に入れてあげてください。」

ハスマット「わ。わかったっす。それじゃ、トッター、ハム先生、また後で!!」

ハスマットユーリンに連れられて去っていった。

ハムト「青春だニャア。」

学生時代は長いようで、一瞬の出来事である。
そして、二度ともどれはしないのだ。
友人との喧嘩も失恋も、いずれ遠い思い出となる。
いつか彼等も気付くであろう、かけがえの無い、あの日々を。

異界からの転校生 後編 完
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